2017年 09月 09日
知床遠征時の怪我から、夏山登山ができず、思いのほか治りが遅く早約1か月。 完全復帰とはいかないが、まだ痛む膝関節が固まることを懸念… 復帰山行に選んだのが、楓沢でした。 風不死岳、樽前山ピークを狙わず、登りに巻き道、下りに懸垂下降で臨むことにした。 スタートは、紋別橋下から歩き出す。 前回来た時より、さらに倒木が行く手を阻む。 毎回来るたびに、風景が変わってきている。 苔の洞門に差し掛かると、早朝でまだ陽が差さない洞門内は薄暗く、 色濃い苔が、肉眼では綺麗に見えていた。 右に左にと、いつものように回廊巡りが始まる。 洞門内も以前よりもかなり荒れてきている。 倒木はもちろん、風化し剥がれ落ちた岩肌、むしられたような苔… それでも、回廊は新鮮味がある。 以前は無かった、通行禁止?のロープ… その先の領域は、下りで使う懸垂箇所で一般者には危険という解釈なのだろう… その手前で、左に折れて辿れば急登のロープ場がある。 いわゆる高巻きである。 ご丁寧にピンテが張り巡らされている。 必要性が…といわれれば、どうなのかなと思うも、遭難防止に一役かっていると 言われればそれまでだが… その後、再び綺麗に洞門巡りが続く… そして、洞門から離れて樽前、風不死岳山麓の平坦地へ出れば、 左手から樽前山、風不死岳と見上げることができる。 ここを今回の終了地点とし、再び洞門に向かい下山… 登りで使った巻き道使わず、沢装備とザイルを使って3ヵ所の懸垂下降しながら下山する… 懸垂箇所のザイルの支点に使われているハーケンなど、錆びてかなり痛んでいた。 ぐらつくハーケンも見受けられる。 くれぐれも気を付けたい… 下山時の洞門は、陽が射し陰影の苔がまた綺麗です。 光と影…絵になる美しさに心が引き付けられる… 洞門を過ぎれば、再び倒木の嵐… それも自然が成し得る、脅威の世界… あと何年、この姿が見られるのだろう… 少なくとも、自分が生きている時代に消え去ることはないのだろう… 倒木が折り重なるように… 通行禁止?ロープ… 苔の一種… 樽前山山麓… 最初の懸垂箇所… 山ぶどうが成っている… 懸垂箇所…
by kitaironoyama
| 2017-09-09 11:04
| 登山
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