2017年 08月 15日
知床岬トレッキング・・・最果ての地 シリエトクへ
2017年 8月4日(金)~5日(土)

知床岬へ向けて・・・

前日に羅臼のルサフィールドで情報を詳しく調べる。

1日目行程、相泊4:30→観音岩6:30→9:20モイレウシ湾9:45→10:30船泊10:45
→11:30ペキンの鼻10:00→近藤ヶ淵12:30→14:45滝の下番屋15:00→15:20二本滝
(休憩含む)

相泊漁港を出発、石浜と番屋、やがて海岸線を歩く。
番屋では、漁師たちが忙しく動き回っていた。
観音岩の巻道には残置ロープがあるが、 使わないでとのことだが、ロープの具合を確認し、
通過。

しばらく化石浜は石がゴロゴロで、歩きづらい.
タケノコ岩手前の巨岩帯のルートもある。
とにかくアップダウンが激しい。

モイレウシ河口は綺麗な入江となっていて、水も取れそう。
剣岩とメガネ岩は、事前に干潮時に通過できるよう設定、濡れることなく通過することができた。
何箇所かあるへつりはホールドもスタンスも多くしっかりしているので、意外に難しくはない。

ペキン川付近ではサケ釣りを楽しんでいる人が数人いた。

ペキンの鼻の巻道に差し掛かると、ヒグマが立往生。
しばらく待っていると、ヒグマのほうから山へ去っていった。

ヒカリゴケ(食人)事件の舞台ともなったペキンの鼻台地には、鳥居があった。
海岸線には観音様が祀られている。

事前に中潮の干潮時に渡渉ポイントを通過するよう設定したので、
濡れると思われる箇所は近藤ヶ淵だけだが、ほぼ干潮ピーク過ぎの通過でした。
ちなみに男の背丈だと腰くらいまで水没する。
万が一の策として、高巻きルートもあるが、濡れない反面、危険と聞いていた。
唯一、濡れたのはこの近藤ヶ淵のみだった。

滝の下番屋付近でキャンプ予定だったが、立派な番屋に着くも、誰も居ない無人状態。
少し先へ向かい男滝と女滝(二本滝)の中間にある砂場でテント泊。
夕食をしながらの長い夜を過ごし、やがて眠りにつく。


2日目行程、二本滝5:20→5:40念仏岩6:20→6:55兜岩8:00→8:55赤岩浜9:20
→ローソク岩9:40→10:15知床岬灯台10:20→10:35知床岬標識跡10:40
→10:45アブラコ湾11:10→11:40ローソク岩上の台地12:30→13:05赤岩浜13:50→14:30相泊港
(休憩含む)

二本滝を出発して、洞窟のある念仏岩の草付バンドを高巻き、反対側を懸垂下降して下りる。
兜岩は大きく迂回するように結構な高さまで高巻く。
トウゲブキの黄色の花に癒されながら、稜線まで上がる。
ここからは一気に急斜面を下るが、支点となるものが何も無いため、
メンバー8名のうち私が人間支点となり、30mザイルを使って、
残り7名が次から次に懸垂下降していく。
最後は、支点になった私はザイル無しで、両手にバイルで慎重に下っていく。
いざ下ると意外に崖のような斜面だった。
バイルも、あまり効かない柔らかな泥壁に戸惑うも、何とか無事に下へ降りる。
実際、30mよりも50mザイルのほうが良かったのかもしれない。
なぜなら、実際下まで約100m以上あったのだ。
途中からは、足を滑らすように下った。

その後、赤岩番屋に着き、番屋の人のご好意で荷物をデポさせていただき、
サブザックで岬へと向かう。
ローソク岩手前から岬台地へとあがる。
台地上は、一面に広がる花と緑, 遥かな水平線にまるで別世界です。
遠くに岬灯台が見えている。
明瞭な踏み跡はないので、それらしき場所を辿りながら、先を歩く。
国境線なる石標もある。
せっかくなので、灯台まで登る。
ここから望む岬のフィールドは、素晴らしいい景色だ。

そして、突端であるアブラコ湾に向かって歩く。
以前あったであろう、岬の石標識を確認すると、倒れていることが分かった。
そしてアブラコ湾まで下り、休憩のあと、あの大草原の中、後ろ髪惹かれるように
赤岩浜へと戻る。

途中、見晴らしの良い台地上で、一番長い休憩をとる。
皆それぞれに、辛くも長い岬まで道のりを思いふけっているのだろう。
今思えば、私自身も、まるで走馬灯のように時が流れ、想い出となって心に刻まれている。
生涯忘れることのない、深い深い思い出となったと思う。

帰路は日程の関係上、前もって無線連絡して、赤岩浜番屋からチャーターした船を利用した。

今回、リーダーのKO氏、食担のKU氏を始め、素晴らしいメンバーの仲間たちと
同行できたことに感謝いたします。
初っ端から、捻挫で膝を痛め、足を引っ張ってしまい、ご迷惑おかけしました。
ありがとうございました。

今現在は、右膝靱帯炎症の治療に専念して、早く山へ復帰できるようリハビリ中です。

またいつか、行ける日があるのだろうか・・・
いつかその日まで・・・




相泊漁港からカモイウンベ川へ・・・そして、地の果てシリエトクへ
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ゴロタ石の海岸を歩く・・・
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観音岩・・・
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観音岩を高巻く・・・
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観音様・・・
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観音岩上の観音様・・・
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ヘツリの核心部…
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綺麗な釜のよう・・・
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まだまだ続くヘツリ・・・
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トッカリ瀬・・・
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タケノコ岩・・・
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浅瀬のヒトデ・・・
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引潮時しか歩けない・・・

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メガネ岩・・・
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微妙なヘツリ・・・
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モウレン湾手前のヒグマの糞・・・肉食気味の糞かな
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ペキンの鼻手前・・・中腹にヒグマが…
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ペキンの鼻の稜線上にヒグマ立往生・・・
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ペキンの鼻の観音様・・・
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ペキンの鼻の台地にある鳥居・・・
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近藤ヶ淵のヘツリ・・・唯一腰まで浸かった場所
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男滝・・・
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女滝・・・
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洞窟のある念仏岩の草付バンド・・・
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念仏岩上部からの懸垂下降・・・
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兜岩への大高巻きの始まり・・・
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兜岩台地から見下ろす・・・モイワシャジンの花
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急傾斜下降前に兜岩台地上で休憩・・・
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下降してきた兜岩上部を見上げる・・・なかなかの急こう配だった
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お世話になった赤岩浜番屋・・・
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ローソク岩へ・・・つい最近ミンククジラが座標したようだが、すでに骨だけになったようだ
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岬台地から知床岬灯台・・・
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国境標識・・・昭和16年と書いてある
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知床岬灯台・・・
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昭和38年とある・・・
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知床岬の標識があったと思われる所に倒れている石標識
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使われることのないアブラコ湾・・・かなり寂れていた
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大草原の台地・・・
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お花畑の草原を歩く・・・
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台地から赤岩浜番屋へ・・・後ろ髪惹かれる想い
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赤岩浜番屋から振り返ると・・・ヒグマが海岸いた
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赤岩浜番屋から乗船・・・
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キャンプ地の二本滝が懐かしい・・・
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相泊漁港へ到着
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by kitaironoyama | 2017-08-15 19:43 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kazematikado at 2017-08-14 17:41
宮王さん、こんばんは。知床半島の突端、すごい所に行かれたのですね。
写真を拝見して、美しくまた、断崖絶壁のとても厳しい自然環境を感じました。
もう、すぐそこは国後なんですね。最果てという言葉が浮かびました。
重い大きなザックを背負い、こんなところを踏破できるのは屈強な山人だけなのでしょうね。
番屋という響きに憧れます。こういう入り江にあるものなのですね。花々に彩られた草原の中に建つ朽ちた鳥居が、なんとも哀愁を感じますね。
観光で知床五湖や阿寒湖には行ったことがありますが、あの先にこんなにも手つかずの大自然があるなんて…北海道はやはり素晴らしいです。
読み進んで、最初に足を痛めていたことを知りました。
宮王さん、怪我はいかがですか?無理なさらないよう完治して、また山に向かってくださいね。お大事にしてください。
Commented by kitaironoyama at 2017-08-15 19:38
sizukuさん

初めて岬まで行きましたが、とてつもなく自分の存在がちっぽけなものだと悟りました(笑)

過去に悲しい事件があったことも知りました。
あんな秘境にも先人の営みが今でも番屋を通じて行われています。
皆さんにもお勧めいたいところですが、そんなに楽な歩きでは決してありません。
生涯忘れ得ぬ素晴らしい経験をさせていただきました。

初っ端から膝を痛めて、正直、最後まで痛みとの戦いでした。
でも、知床の魅力のほうが勝っていたので、
何とか最後まで歩きとおせました。
あれから、10日以上たちましたが、ようやく少し歩けるようになり、あとは回復するのみです。
また山に向けてリハビリしながら、頑張ります。





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