2011年 10月 11日
2011年10月8日~9日 太櫓川から遡行して遊楽部岳へ、そして夏道を下山してきた。 同行者はYさんがリーダーを務め、Oさん、Kさ、んTさんの総勢5名。 初日は移動日にあて、昼2時過ぎに現地到着。 テン場はゲートを通過して歩きで15分くらいのところで沢床に降り、対岸の川原で天幕する。 すぐに幕営して、Tさんが焚火の準備にとりかかる。 最初はなかなか着火せず一苦労。 それでも、要領を得たのか次第に炎も勢いが増す。 やったぁ~、何とか着いたわ・・・てな具合。 一方Yさんは夕食の準備をしながらのマキ探し。 他4人も同様にマキ探しと渓流釣りに没頭。 肝心の魚影は薄い。 そして、どっこいOさんがチビイワナを釣り上げるが可哀そうなので、即リリース。 残念だが、夕食に魚の姿が見えずじまい。 夕食メニューはポテトサラダにソバ・うどん、タレは生卵に納豆を加えた。 それが美味しくて好評。 あぁ~これって幸せなひと時なのかもしれない。 沢辺では5時も過ぎればあたり一面暗くなる。 空を見上げれば、東の方向には月が顔を出す。 そして、その月明かりが沢の水面に照らし出されている。 しばし、その輝く水面を何を考えるでもなく、背中に受ける焚火の温もりを感じながら、 いつまでもその水面を見つめている自分。 あ~、なんてノスタルジックな夜だろう。 その後、一杯やりながらたらふくに夕食… そして、8時も過ぎる頃には辺りは寒くなり、テントに潜りこむ。 すぐに寝る者も居れば、眠れずに夜中に「プシュッ」とビールを開けて飲む者も居たようだ。 今夜は満天の星空に… テントの外では、ややうるさかった清流の奏でる音色もやがては子守唄のように柔らかな音色になっていく。 翌朝、3時に起床するもまだ辺り一面真っ暗。 遡行準備が整った頃には、薄っすらと明るくなってきた。 5時くらいには、ラテルネを付けながら出発する。 薄暗い林道を歩き、Co320m地点で開けた沢床から入渓。 最初は、広めの川原を石伝いに歩く。 Co500m付近にキャンプ跡地があった。 わりと真新しい焚火跡もあったが、テン場は一張り分のスペースしか無い。 その後すぐに二股分岐になる。 続いて、Co530m分岐は右に往く。 ここからが、釜あり、滝ありの連続となる。 やがて遠くに遥か高い岸壁から一筋の大きな滝が前方に見えてくる。 さらに右に折れるように進めば、大きな倒木が沢を横切るように横たわっていた。 さらに先へと往く。 ますます面白い滝が続いている。 紅葉もひときわ鮮やかだ。 次に函地形の滝に出くわす。 この沢一番の核心部だ。 ここは左岸側の崖をYさんが空身でフリーでよじ登る。 その後は、後続はザイルで確保されながらの登りになる。 最後は、自分がYさんのザックを自分のザックに括り付けて登るが、 ザックの重さがネックで四苦八苦、かなり時間がかかった。 その後も続く滝の連続。 そして、分岐も2か所ほどある。 やがて、Co1020m付近で源頭となり、ハイ松や灌木の藪漕ぎ突入。 時間にして、15分~20分我慢して稜線の登山路に飛び出た。 うまく辿れば、山頂に直登も可能だろうと思う。 旧山頂は、誰も居ないと思いきや、夏道登山者で賑わっていた。 沢組は、我々だけだった。 山頂で軽くランチ。 靴を履きかえ下山に備える。 つまり、沢から下山じゃなく夏道下山だ。 早足で下山するが、登山路はよく滑るので要注意。 スパイク地下足袋がベストだろう。 知らぬうちに新山頂を通り越してしまったようだ。 なんとも滑稽な話だが、誰も気が付かなかったのだ。 時折、後ろを振り返ると大きな山容の遊楽部岳が見えている。 急ぐ必要もないのだろうが、何故か皆一目散に駆け下りる。 それにしても、夏道は長い。 登り返しも多く、だらだら下りで標高が落ちない、とにかく長過ぎる。 予定しているタイムリミットは3時間半。 登山口についたのは、ジャスト3時間半だった。 ピッタリだ。 何故か嬉しいと感じたのは自分だけだったのかもしれない。 その後は、沢に張ったテントを回収して、帰途に就く。 誤算は、中山峠の札幌よりから渋滞にハマる。 少なくとも、1時間以上のロス。 我が家に着いたのは、夜遅い11時頃だったような気がするが定かではない。 遊楽部岳には多分、二度と来ることはないだろう。 だから、しっかりと脳裏に焼き付けてきた。 まぁ~それでも充実した沢遡行に満足させていただいた。 共に行動した仲間たちに感謝である。
by kitaironoyama
| 2011-10-11 23:33
| 登山
|
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